家族が誰も来なかった葬儀
私は北海道札幌市在住の50代男性です。
親戚の伯父さんの葬儀で体験をしたことです。
私の父とは異母兄弟で、伯父さんは終戦後はシベリアに抑留されていて、帰還されてからは警察官になって、北海道の田舎の交番に勤務していました。
定年後は札幌に出て来て、奥さんと2人の子供と生活をしていました。
40歳の時に奥さんをガンで亡くされて、伯父さんも80歳で肺ガンになってしまいました。
子供2人は福岡と名古屋に住んでいて盆も正月も帰って来ないようで、生前伯父さんはもう20年以上も会っていないと言っていました。
元々人付き合いがほとんど無かったようで、ご近所とも全く交流は無いようでした。
驚いたことに、伯父さんがガンと告知されてから、日々弱々しくなっていったのにも関わらず、子供たち2人は音信不通で、唯一長男の自宅の留守番電話に私の父が伝言を残しました。
そして子供たちから一度も連絡が来ることもなく、伯父さんは無くなってしまいました。
町内会長さんに葬儀委員長をお願いして、町内の斎場で葬儀をあげたのですが、弔問客は私達親戚が20人、町内からは町内会役員3名だけの寂しいものでした。
結局2人の子供たちは来ることなく葬儀は終了しました。
そして葬儀が終わって初7日の時に、ようやく長男から連絡が入りました。
自分たちは、もう北海道にはいないので、兄弟である私の父たちで残された家や家財道具等を処分してくれと言ってきたのです。
「父とは絶縁状態だったので関わりたくないので」と身勝手な言い分を一方的に喋ってきて電話を切りました。
結局父たち兄弟で、いろいろな処理や手続きを済ませましたが、どんな事情があったのか分かりませんが、実に悲しい話です。
こんな寂しい葬儀は初めてでした。
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