お葬式は戦争

お葬式は戦いである。 人一人がなくなり、それから矢継ぎ早にすべきことが訪れる。 しかし、何からして良いかがわかりにくい。

なぜならまわりの親戚たちが吠え始めるからだ。 決めたことがあとから後からひっくり返る。まずは順番からしてひどいものである。決めたことが後から来た長老たちがひっくり返していく。

ああでも無い、こうでも無いと捏ねくりまわした挙句時間だけ費やし最初に戻ることもしばしば。そうやって時間が迫っていき焦っていく。無駄に疲れさせてくれているようにしか思えない。

それなのに事があればご愁傷様、さぞお疲れでしょうから少しでも休みなさい、とふざけた事を言ってくる者までいる。ああそれなら最初から順序建ててやらしてくれよ、そうすればとっくにすべき事は終わり、ゆっくりと心身共に休めるのにと思う。

そんな具合で始まるまでが忙しく追い立てられる。そして気がつくとぐったりとした頃に葬儀が終わりもぬけの殻となる。

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